リクライニングチェアが気になってるの。よさそうよね?
私が調べてみる!背中のリクライニングもだけど、お尻の座面が沈み込むチルト機能もいいみたい
ある調査によれば、日本人が椅子に座る時間は平日平均7時間以上・・・人生の多くの割合を椅子で過ごしていることになります。
となると、イス時間が人生の価値や豊かさを決めると言っても過言ではなさそう。素敵なイス時間を過ごさせてくれそうな(≒人生を豊かにしてくれそうな)チェアが気になるところですね!
そこでリクライニングチェアについて解説します。リクライニングチェアの種類や注目機能(チルト機能など)をご紹介します。
リクライニングチェアとは?
リクライニングチェアとは、背面(背もたれ)がベッドのように倒すことができる椅子のこと。『座る』と『眠る』という2つの生活シーンを叶えてくれる椅子です。
リクライニングソファとの違い
二人掛け、三人掛けのリクライニング式チェアをリクライニングソファと呼びます。リクライニングチェアというと一般的には一人用を指します。
ロッキングチェアとの違い
アメリカ南部、家のウッドデッキでロッキングチェアに揺られながら詩作にふける。とある映画でそのようなシーンがありましたが、ロッキングチェアは欧米で生まれたものです。
脚が湾曲した木材レール状になっているので、自身の姿勢で自然な角度で安定しバランスを取る椅子です。揺られるリズムで心が落ち着き、リラックスした時間を過ごせます。
リクライニングチェアは通常の椅子の角度にもフルリクライニングでベッドのようにフラットにもなるのに対して、ロッキングチェアは一般的に背もたれの角度が変えられないのでリラックス専用です。
電動リクライニングチェアのメリット
長時間椅子に座る方や椅子でリラックスしたい方に愛されるリクライニングチェアですが、メリットは以下です。
そのまま仮眠、睡眠できる
集中して仕事をしていれば、ぎりぎりまで頑張ってしまいがち。
そんなとき着座したままボタンひとつで体が伸びていき、リラックスできる姿勢になってそのまま睡眠に入れれば、速やかに休息に入れるとともに、休息後も続きの仕事をスムーズに開始できそう。
使用者の仕事のリズム、生活のリズムにそっと寄り添い、必要なときにすっとリラックスと休息を提供してくれるのが、リクライニングチェアの特徴です。
足のむくみを解消しやすい
座る時間が長い仕事や長時間の立ち仕事に従事する方、在宅勤務の方など足のむくみに悩む方は多いようです。足のむくみ対策には、フットレストもいいですが、自然な体勢で足を心臓の高さくらいまで高くする姿勢がいいとされます。重力により滞っていた足の静脈の血流が改善され、足のむくみが解消されやすくなるためです。
リクライニングチェアの中でも、フットプレートで足を同時に胸の高さ近くまで上げてくれるタイプが、足のむくみ解消に効果があるようです。
フォーマルな場面で使いやすい・福利厚生に活用しやすい
リクライニングソファやリクライニングベッド、カウチソファー(横になれる広めのソファ)は広い設置場所を必要とするので、スペースの限られているオフィスなどには設置しにくく、またフォーマルな場面で活用できる業種も限られがち。
一方のリクライニングチェアは一人用の椅子であるため、会社のオフィスや休憩室、応接室など限られたスペースでも場所を取らずに設置しやすいメリットがあります。実際、休憩室にリクライニングチェアを常設して従業員が仮眠を取れるようにするなど、福利厚生として活用している会社も多いようです。
リクライニングチェアの種類
リクライニングチェアには、背もたれが倒せる通常タイプ以外にいくつか種類があるので簡単にご紹介します。
電動リクライニングチェア
リクライニングチェア動作を手動で行うタイプと電動で行うタイプがあります。
電動リクライニングチェアは、座ったままボタン操作で電動でリクライニング操作するタイプです。
力を使わなくても手軽に操作できる電動タイプは年配者や女性に人気。また、リクライニングチェアの操作ボタンはマッサージチェアのように複雑でなく、上下ボタンだけとシンプルなのも、使いやすい部分です。
座面のチルト機能リクライニングチェア
座面のチルト機能とは、背もたれ(背面)のリクライニング動作とともに、座っている部分(座面)を後傾させて、お尻のズレを防止する機能です。
チルト機能があると、リクライニングにより腰やお尻にかかる負担が分散されるため(体圧分散)、まるで体が浮遊しているような感覚がリクライニングとともに高まり、良質なリラックス効果が得られます。
通常角度で仕事や作業をして、そのまますぐにリラックスモードや睡眠モードに早変わりするリクライニングチェア。『チルト機能付き』は人の姿勢や骨格のことを深く考えた究極のチェアと言えます。
リクライニングチェアの選び方〜知っておきたい機能
一度設置したらその重量のため簡単には動かせないもの、キャスターで手軽に移動できるもの、コンセント式、充電式など、ひとえにリクライニングチェアと言ってもタイプはさまざま。
そんな機能を知っておいて、目的に合わせて、自分に合ったリクライニングチェアを選びたいものですね。
段階式・無段階式リクライニング
リクライニングの角度は3段階、4段階など、あらかじめ決まっているタイプ(段階式リクライニング)と、好きな角度で止められる無段階リクライニングがあります。
体格の違う家族で1台を使うなら無段階式がおすすめ。一人で使う場合でも、リクライニング用途を読書や仮眠など複数お考えなら、無段階式がおすすめです。
キャスター式
設置後、動かさずに同じ場所で使う場合はキャスターは不要ですが、日常で動かして使う場合は『キャスター式』がおすすめです。
キャスター式なら、ちょっと立ち上がるときやトイレにいくときなどに『椅子を動かす』のが楽で、書類を取るため、人の方を向くときなどに『椅子の向きを変える』のも簡単です。会社や家庭で動線に併せて、手軽に動かせるのは便利ですね。
4つのキャスターがすべて回転式だと、その場で小回りが利いてさらによいでしょう。
体圧分散
体圧分散機能は、リクライニングしたときに、坐骨周辺や腰椎周辺の負荷を軽減し、体全体をリクライニングチェアが均質に支える構造をとることで実現します。
単にリクライニングだけでなく、前述のチルト機能が体圧分散を実現します。また、座面や背面のクッション性も大事で、体の形に合わせて自然に支えてくれる素材、形状である必要があります。
リクチルはこのような体圧分散を最適に実現するリクライニングチェアのひとつです。
フットプレート上昇機能
心臓とふくらはぎが同じ高さになると最適な寝姿勢になれ、休息感が高まると言われています。
そのため、リラックス時間を求めてリクライニングチェアをご検討なら、背面のリクライニング機能と併せて、フットプレートの上昇機能もあるといいでしょう。
フットプレートの上昇機能がついていない場合、オットマンが付属する商品もありますが、それくらいリクライニングチェアには足に置き場が大切ということになります。
コンセント式・充電式
リクライニングチェアを動かさずに使用するならコンセント式が便利です。一方、いろんな場所で使用したいなら、コンセントにつながずに使える充電式がいいでしょう。リチウム式なら一回の充電で3ヶ月以上保つものもあり、頻繁に充電する必要はありません。
肘当ての有無
肘当てがあると、手を自然な位置に置けるので、リラックス感が高まります。
布製・革製
素材により布製と皮革、本革製があります。
布製は体の形に馴染みやすくフィット感が高まります。皮革、本革製は味わい深い色合いや艶(つや)で、空間に高級感が生まれます。応接間や書斎などに向いています。
リクライニングチェアの利用シーン
リクライニングチェアのメリットを実際の活躍シーンごとにご紹介します。
オフィスチェアとして〜長時間座って仕事・勉強する人に休息を与える
長時間椅子に座って仕事や勉強をする方に気軽にリラックス・休息を得られるリクライニングチェアは人気です。
オフィスで働く方、税理士や弁護士の方、ウェブ制作関連の方、受験勉強、資格勉強に励んでいる方など、長時間椅子に座る人は、体や足を延ばす休息が定期的に求められます。
「お昼休みや3時の休憩で仮眠したいけど、横になるところがない」
「職場にベッドを置くわけにはいかない」
「自分の部屋で勉強していて、ベッドに行ったら長時間眠ってしまう」
など、なかなか満足できる休息・仮眠環境を得られていない方が多いようです。
限られた空間でも手軽に仮眠・休息できるリクライニングチェアは、長時間デスクワークする方にとってはもってこいの道具です。
介護チェアとして〜在宅介護で、ベッドと椅子の”あいだ”の役目になる
在宅介護では、ベッドと車椅子の”あいだ”がないと言われることも。つまり、車椅子ではくつろぎを得にくく疲れてしまうが、楽なベッドでは家族とおなじ時間や空間を共有しづらいというジレンマがあります。
座った状態でもリクライニングした状態でも坐位をサポートしてくれるチルト機能付きリクライニングチェアなら、体の疲れを軽減しつつ、リビングで家族との時間を大事にできるメリットがあり、ベッドと椅子の”あいだ”の役目を果たします。
リクライニングチェアは在宅高齢者の心地良い居場所を提供します。
会社の福利厚生として『リクライニングチェアは福利厚生になる〜職員さんの休息できる椅子』
10〜15分の休息や仮眠は社員の疲れをとり業務効率にもつながるため、社員さんの休憩用・仮眠用としてもリクライニングチェアが検討されるようです。
企業の健康経営が求められる時代、社員・職員さんが仕事のストレスを少しでも解消できるよう、企業が求める福利厚生のニーズにリクライニングチェアが合います。
以上、リクライニングチェアの解説でした。